おなかブログ
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あんどう消化器内科IBDクリニックのブログです。
寒い日が続くと思っていたら、ここ最近急激に気温が上がってきましたね。もう少し穏やかに暖かくなってくれたら体調にも影響がでにくいのに、相変わらず遠慮がありません。花粉や黄砂も飛び始めて...、例年の事ですがお互いに体調には十分気を付けていきましょう。

もうすぐですね
最近、以前はあまりなかった問い合わせが度々あります。いずれも当院のかかりつけではない方からの問い合わせです。
「よそのクリニックで薬を処方してもらっているけど、いつもの薬局では薬が無いと言われました。そちらに受診したら薬を処方してもらえますか?」
「かかりつけの内科の先生に、いつも出していた薬が処方できないのでうちでは対応できないから消化器内科に行ってくれと言われたが、診てもらえますか?」
いずれもIBS(過敏性腸症候群)の治療薬である「ポリフル®」についての問い合わせです。以前のブログでも取り上げましたが、IBSの薬物治療において最初に処方することが多い、最も基本となるお薬です。個人的には治療効果そのものだけではなく、ポリフル®に対する反応を見て次の治療手段を考えるなど、治療が難しいIBSにおいては必須のお薬と言えます。
ご存じの方も多いと思いますが、昨年の夏からポリフル®の供給不足が始まり、秋から冬にかけて供給停止となり現在もその状況が続いています。当初はすでに市場に出回っていた在庫で何とかなっていましたが、最近は供給停止の影響が深刻になってきています。当院にもたくさんのIBS患者さんが通院されていますが、やはり治療に苦慮する場面が多くなっており、ご迷惑をおかけしてしまっています😖。
…という状況をうまく伝えられないかな~と、グーグルのGeminiさん(AIですね)に相談してみたら、次のような例えを勧めてきました。
「今、IBSの治療現場は『塩』が一切使えなくなったキッチンのような状態です。高級なスパイス(新薬)や特定の料理にしか使わないソース(特殊な薬)はありますが、ベースの味を整える一番大事な『塩』がありません。代わりの調味料でなんとか味を近づけようとはしますが、やっぱり料理の基本が抜けているので、これまで通りに美味しく作るのはすごく難しくなっているんです。」
上手い😅…、まさにその通りといった感じです。ある意味「治療のベースを整える一番大事な薬」であり、どうしても「治療が締まらない」感じになってしまいます。
さらに、聞いてもいないのに患者さんへの説明の仕方まで提案してきました。
「別の薬でなんとか代用は探しますが、一番の定番が使えないので、少し試行錯誤が必要になるかもしれません」
余計なお世話…、なのですが、おっしゃる通りなんですよね😔…。
最近は3億円を超える筋ジストロフィーの薬が保険適応になったり(3億円の筋ジス新薬、保険対象に 国内最高額」)、iPS細胞から作った再生医療製品の製造販売が了承されたこと(iPS細胞“製品”世界初の実用化へ 「早期承認」を了承)など、超高額な治療薬に関する(ある意味派手な)ニュースが話題になっています。もちろん、薬を待ち望んでいる患者さんや医療者にとってはとても喜ばしいことです。ただ、広く必要となる薬が不足しているという(ある意味地味な)問題もあるということはぜひ皆さん知っておいていただければと思います(ポリフル錠、1錠9.4円です🤗)。
ということで、「少し試行錯誤が必要ですが、何とか良くなる方法を考えます。ご協力お願いします。」
