おなかブログ
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あんどう消化器内科IBDクリニックのブログです。
日に日に、というよりも、いきなり寒さが厳しくなってきましたね。コロナはようやく落ち着いてきましたが、それを上回る勢いでインフルエンザが増えてきています。同じようなタイミングで感染性胃腸炎で受診される方も目立つようになってきました。「コロナが流行していた3年間でウイルスに対する抵抗力が落ちたから・・・」といった説明がされているようですが、実際のところはどうなんでしょうね🤔。皆さん、体調に十分気を付けてお過ごし下さい。
消化器内科をやっていくにあたって、胃カメラや大腸カメラなどの”内視鏡検査”というのはなくてはならないものです。人によっては消化器内科のイメージそのものかもしれません。人様の体の中を直接見ることが(比較的簡単に)できるというのは、よく考えたらすごく特別なことですよね😲。毎日検査をしていると、つい”普通の事”と考えてしまいがちですが、常に「特別なこと」をしているという感覚を忘れないように心がけています。
以前のブログで、医者になるときは迷わず消化器内科を選んだ、ということはお話ししました(昔過ぎて書いた本人も忘れてましたが)。その時点では、「”消化器内科” ≒ ”内視鏡をする医者”」というイメージもなく(リサーチ不足)、もちろん、「内視鏡をやりたいっ!!」という思いもありませんでした。同期がすいすい検査ができている(ように見えた)横で、胃カメラを喉に通す(最初の関門です)ことも上手くできず・・・、「内視鏡、やりたくないな・・」と思っていたのを覚えています。否が応でもやり続けていくうちに、内視鏡検査の奥深さを実感しています。もちろん、今ではネガティブな感情はまったくありませんので、安心して検査を受けに来てください😊。
長年内視鏡を続けていくにつれて気づいたことがあります。それは、「内視鏡もしょせんただの道具でしかない」ということです。当たり前のように思われるかと思いますが、ずっと身近にあると、つい特別なものと考えてしまいがちです。あくまで、病気をみつける、もしくは病気がないことを確認するという目的のための道具にすぎず、それ以上でもそれ以下でもないということです。あまりに内視鏡検査を特別なものと考えてしまうと、医者にとっても患者さんにとっても、検査をすること自体が目的となってしまい、本来の目的が見失われてしまう可能性があります。また、「特別なものだから多少しんどくても仕方がない」という考えが、患者さんだけではなく、検査をする医者の側にも生まれてしまうのではないでしょうか。ただの道具にすぎないからこそ、使い方によって得られる成果は大きく変わります。ここでいう成果とは、医者にとっては「病気をみつける」ということですし、患者さんにとっては「苦痛なく検査を終えられた」ということではないかと思います。
検査をする側とされる側、それぞれが大きな成果を得られるように、引き続き丁寧で安心な検査を心がけていきます🙂。
秋とは直接は関係ありませんが・・・この時期にぴったりな一曲を。
Sting ‐ Englishman In New York
1988年にリリースされた曲です。ウィキペディアなどを見ると、曲にはいろいろな意味があるようですが、ジャズをベースとした(それだけではなくレゲエやロックなどを巧みに取り入れているのがすごいのですが)おしゃれな楽曲と、哀愁を感じる歌詞が、個人的には秋のイメージにぴったりと感じる曲です。