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おなかブログ

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幼いころの記憶・・・

 今と違い、私が研修医の時は卒業と同時に自分のなりたい科のある医局に入局するのが普通でした。いわゆる一般の就職活動のように、学生の間になりたい科のある医局をいくつか訪問し、卒業と同時に入局した科の専門家として研鑽をつむ、というスタイルです。

 

 ですが、私自身は学生の間まったく医局巡りはせず、迷わず出身大学の消化器内科に入局しました。なぜか、「おなかを診るのがお医者さん」というイメージがあり、他の病気を診ている自分が想像もできなかったのです。かと言って、内視鏡がしたいと思ったわけでもなく、ましてや潰瘍性大腸炎やクローン病などは、「なんかややこしくてよく分からない病気」としか思っておらず・・・巡り合わせというのは本当に不思議です(^^;)

 

 どうしてそんなイメージを持っていたのか分からず(というか考えもせず)にいましたが、最近あることをきっかけに理由が分かりました。

 

 私の父は町の開業医をしていました。働いているところを見たことはほとんどないので、医者としての姿は正直知りませんし、専門は消化器ではありませんでした。ただ、私の祖父が亡くなる前、一緒に見舞いに行ったとき、おもむろに祖父のお腹をポンポンとたたき、「こうするとおなかの中のことが分かるんだよ」と言ったのを見て、幼心に「すごいっ!」と思った記憶があります(今思うと、入院中の自分の父親を打診するなよって思いますけど(^^;))

 

 基本的には昔のことはすぐ忘れる性格(?)なのですが、このことはなぜか鮮明に覚えています。どうも、「おなかをポンポンするのがお医者さん」というイメージがいまだに続いているようです。

 

 残念ながら、「おなかをポンポン」するだけで全てが分かるような名医にはなれてはいせんが、そこは内視鏡の力を借りつつ、“おなかの専門家”として研鑽を積んでいきたいと思います。

 

 

色々なきっかけを与えてくれた父に感謝です

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