おなかブログ
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あんどう消化器内科IBDクリニックのブログです。
暑いという言葉も聞き飽きてきた今日この頃ですが・・・、暑いですね 😳 気のせいかもしれませんが、今年は暑さだけではなく、エアコンで冷えて胃腸の調子が悪くなっている方が多いような気がします。
バテますよね・・・
以前もお伝えした通り、当院にはIBDだけではなく、IBS(過敏性腸症候群)の方が多く来られています。IBSは「大腸および小腸に潰瘍や腫瘍などの器質的異常がないにもかかわらず、下痢あるいは便秘などの便通異常と腹痛、腹部膨満感などのおなかの症状がある病気」などと説明されます(日本大腸肛門病学会HPより)。日本人の10~20%がIBSでると推測されており、非常にありふれた病気の一つです。ただ、その分あまり「病気」と認識されていない方も多く、日常生活に支障をきたしてるにも関わらず、病院にかかることが少ない病気でもあります。
「町のおなかのお医者さん」を名乗るようになってから、本当にたくさんのIBS患者さんを診させていただく機会が増えました。一言でIBSと言っても実に様々で、現在も試行錯誤しながら治療にあたっているというのが正直なところです 🙁 。
そんな治療の中心となるのが、ポリカルボフィルカルシウム(ポリフル®)というお薬であることは、以前のブログでも取り上げました(ブログ おなかのくすりシリーズ~コロネルポリフル~)。IBSの診断基準に、「便形状(外観)の変化を伴う」という項目があるように、IBSでは便の硬さの変化が見られます。腸が”過敏”になることで起こる結果ですが、硬い便や柔らかい便自体が腸を刺激してしまうことになり、それ自体が症状の悪化の原因となります。
ポリフル®は問題となる副作用もほとんどなく、どのようなタイプのIBSかを判断するためにも最初に使用する大切な薬だったのですが・・・、事情により当面製造・出荷停止となってしまいました(ポリフル®錠500mg供給に関するお詫びとお願い)。
最近は薬の供給不足が頻繁に起きます。事情も様々であり、単純に製薬企業だけの問題ではないことも重々承知しています。ただ、一つの薬が不足することで、人生そのものに大きな影響を受けてしまう方が大勢いらっしゃるということは忘れないで頂きたいと思います。
通院されている皆さんにはご迷惑をおかけします。同じ効果がある薬剤はありませんが、その都度対応策を考えていこうと思っています。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
別の曲を紹介しようと思っていましたが・・・、今日はこれしかありません 😥
Ozzy Osbourne – Goodbye To Romance
ヘヴィメタルの元祖であるブラック・サバスやソロ・アーティストとしても数々の伝説を残した“プリンス・オブ・ダークネス”こと、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)が2025年7月22日に76歳で亡くなりました。追悼記事はネット上にあふれかえっており、彼の影響力の大きさを改めて実感します。実は学生時代にブラック・サバスのコピーバンドなんかをしていたのは今もいい思い出です(30年近く前ですが😔 )。青春時代に活躍していたヒーローがだんだん少なくなってくるのは何ともさみしいですね・・・。