078-926-0331

24時間WEB予約

MENU

おなかブログ

BLOG

内視鏡医、大腸カメラを受ける・・・の巻

 

 あんどう消化器内科IBDクリニックのブログです。

 

 私自身、過去1度だけ大腸カメラを受けたことがあり、その際にポリープの切除もしてもらっています。 普段から患者さんに検査を受けるように説明しているにもかかわらず、自分自身のことになるとつい忙しさを理由にして先送りにしてしまっていました (だって、開業準備で忙しかったし… 😥 )。先日、重い腰を上げてようやく検査を受けてきました。やはり、自分自身が体験することで、見えてきたことがたくさんあり、非常に有意義な経験となりました。もちろん、個々で受ける印象や感覚は様々かと思いますが、これから検査を初めて受ける方に何か参考になるかと思い、私自身が感じたことなどをお伝えしたいと思います。

 

検査前の準備

 通常大腸の中には便がたまっており、そのままでは検査をすることができません。そのため、大腸検査の前には必ず「前処置(ぜんしょち、施設によってはまえしょちというところも)」をする必要があります。大腸検査を経験された人からはよく、「検査自体はいいけど、その前に飲む下剤が苦手で…」と言われることが多いアレです。多い時では2L近く飲む必要があります。味はスポーツドリンクの塩分を強くしたような味で、最初は問題なく飲めますが、飲み進めるうちに無理やりおなかに流し込むような感じになります。私自身は幸いすぐにきれいになってしまう(おなか、あんまり強くないんです… 😳 )ため、1L飲むか飲まないかぐらいで終えることができました。そのため、味に関してはそこまで苦痛には感じなかったのですが、水分をとるために身体がやたらと冷えるのがちょっと辛かったですね。以前検査を受けたのは春ごろで、あまり冷えは感じなかったので、検査を受けるのはできれば暖かい季節で、と思いました。あと、下剤と下剤の間に飲んだお茶がむちゃくちゃおいしく感じました(ただの”おー〇、お茶”なんですけど)

 そうこうしているうちに予約時間が近づいてきたため出発しようとするのですが、ここで一つ注意事項があります。出かけようとするとまた便意を感じてトイレに行きたくなるのです。今回はかなり余裕をもって準備していたので、多少遅れても問題はありませんでしたが、やはり前処置は早めに済ませておくべきです。とは言え、飲み終わってどれぐらい便意が続くかは予想がつきにくいのですが…。

 

今回飲んだ前処置薬の飲み方解説動画です。

 

 

検査前~検査中

 内視鏡室についたら、さっそく検査着に着替えます。おしりからの検査になるので、おしり側が開く検査パンツに履き替える必要があります。よく前後を逆に履いたり、下着をつけたまま検査パンツを履かれる方もいらっしゃる(なぜか男性に多い)ので注意してください

 検査中はふだんあまり経験したことのない感覚が続きます。まず、スムーズに内視鏡を挿入するために、お尻にゼリーが塗られます(ヒヤってします)続いてゆっくり内視鏡が入っていくわけです。よく、「検査が痛いのでは…」と心配される方がいらっしゃいますが、私の場合は検査をしてくれた先生が丁寧に入れてくれたこともあり、まったく痛みはありませんでした(Y先生ありがとう!)。ただ、おなかの中に空気(当院も含め、最近は吸収がはやく、検査後の負担が少ない二酸化炭素が使われることが多いです)が入ることによる独特なチクチクする感覚はあまり気持ちが良いものではありません。さらに、やはり異物がお尻に入っていることは事実ですので、それによる違和感は最後まで続きました。前処置がきちんとできていれば排出されるものはほとんど残っていないので、検査中に便意を感じたときは我慢せずに出してしまうことが検査を楽に受けるコツです。

 

検査終了~全体を通して

 検査時間は全体でせいぜい15分くらいで、その間も先生や看護師さんと話をしながらであったため、あっという間という感じでした。逆に、この間なにも話をせずにじっと耐えているとしたら、ずいぶん長く感じていたのでは、と思います。検査を受けられるときは、検査画面を見たり、先生やスタッフと会話をしながら検査を受けていただくことが大事だと改めて感じました

 今回検査を受けたのは自分自身が以前働いていた病院であり、スタッフも含めて知っている方がほとんどでした。もちろん、これから何が行われてどんな感じになるのかもよくわかっているつもりです。ですが、やっぱりなんとなく不安な感じはあるんですよね(その分、終わった後はすっきりした感じにもなるのですが)。これが、初めての病院で、初めての検査であったら本当に不安だろうなと改めて感じました

 

 

 今回私が受けたのはただの検査にすぎませんが、普段受診していただいている患者さんの気持ちを想像できる貴重な経験となりました患者さんがどう感じているかを常に想像しつつ、少しでも不安を軽くしていただけるように心がけていきたいと思います。また、今回の記事がこれから検査を受けたいと思っている方の不安の軽減にお役に立てれば幸いです。

 

 次も、忙しさを言い訳にせずにちゃんと受けます!!  (たぶん)

 

 

 

 

 

 

 よいお年をお迎えください…

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ