おなかブログ

　あんどう消化器内科IBDクリニックのブログです。日に日に寒さを感じるようになってきましたが、気づけば10月も終わりなんですね。開業準備でばたばたしていたのが遠い昔のことのように感じます…。

　開業から3週間がたちました。受診していただいた方々に改めて感謝申し上げます。開業前はどのような方に来ていただけるか想像もできなかったのですが、この3週間でなんとなくわかってきた気がします。もちろん、一番多いのはクリニック名にも掲げているIBD（炎症性腸疾患）である、潰瘍性大腸炎やクローン病の方です。前職の時から診させていただいて方以外にも、他院で治療されていた方もちらほら来ていただいています（看板倒れにならなくてホントによかったです(^^;)）。

　予想外だったのが、胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査を希望して受診される方が非常に多いということです。どうやら、「検診で引っかかってしまったから検査は受けたい（嫌だけど受けなければいけない、という方のほうが多いですが）けど、何も症状もないのに大きな病院にかかるのは気が引ける」と思われている方がかなりいらっしゃるようです。確かに、総合病院などの大きな病院には、なにか病気になっていなければ行ってはいけないような雰囲気がありますよね（実際はそんなことないんですけど）。恐らく、「検査を受けたいけど大きな病院には行きにくいし、近所で検査をしてくれるところも分からない」という方の多くが、やむなく検査を先送りにしてしまっているという現状もあるのかなと感じています。病気の予防の基本が「早期発見・早期治療」であることを考えると、これは意外と大きな問題なのかもしれません。受診しやすいクリニックという環境で、気楽に検査を受けていただける環境をつくるというのは、地味ですが大事な役割なのだとひしひしと感じています。

　もちろん、気楽に受けていただけるとは言え、大きな病院と比べて検査の質が落ちてしまっては意味がありません。引き続き、苦痛の少ない丁寧な検査を心がけなければ、と改めて思う秋の夜でした。

（おかげさまで、胃カメラ大腸カメラともに、11月の予約もほぼいっぱいになっています。ご希望の方は早めの受診をお願いいたします。）