078-926-0331

24時間WEB予約

MENU

おなかブログ

BLOG

「外は寒いよ」

 

あんどう消化器IBDクリニックのブログです。

 

 毎年ブログで「今年の漢字」について取り上げていますが、今年も発表されましたね。日本漢字能力検定協会が全国からその年の世相を表す漢字一文字を募集し、毎年12月12日に発表されます。なぜその日なのかというと、その日が「漢字の日」であることに由来しており、12(いいじ)月12(いちじ)日の語呂合わせから12月12日を「漢字の日」に定めているとのことです。

 ちなみに2025年の漢字は、、、「熊」でした…もうちょっと違うのもあったんじゃないかな~と思ったりします🤔まぁ、いいんですけど

 

 

     実家にこういうのありがち

 

 

 ところで、その前日の12月11日が何の記念日かご存じでしょうか?実は「胃腸の日」なんです(知らんかった…)。2002年に日本大衆薬工業協会が制定したそうで、「いに(12)いい(11)」という語呂合わせから来ているそうです。語呂合わせとはいえ、年末年始の胃腸に負担がかかりやすい時期に胃腸をはじめとした身体の事を意識してもらうにはぴったりの時期かもしれません(その他、「百円玉記念日」、「おかあちゃん同盟の日」なども12月11日なんですって)

 

       無理しないでね

 


 

 

 潰瘍性大腸炎やクローン病で長期間体調が安定している方からよく、「薬はやめられますか?」と聞かれることがあります。たいていは「再発しやすくなるし、癌の発生の予防にもなるから続けてくださいね~」とか説明されてしまうことが多いのではないでしょうか?それに対する答えとして参考になりそうな論文がありましたのでご紹介します。

 

5-ASA製剤中止は潰瘍性大腸炎の再発リスクを60%増加、メタ解析で判明 (Inflamm Bowel Dis. 2025 Dec 03;


5-アミノサリチル酸製剤(5ASA製剤)とは、ペンタサ®、アサコール®、リアルダ®など、腸管粘膜に直接働き炎症を抑える、炎症性腸疾患治療の基本となる薬剤です。内服薬のほかに坐剤や注腸薬といった剤形もあり、病気がある局所の炎症を改善する目的で使用されます。

 この論文では、「経口5-ASA製剤単独療法の中止は、治療を継続した場合と比較して60%の再発リスク増加と関連していた。また、5-ASA局所製剤の中止はさらに高い再発リスクを示した。一方で、免疫調節薬や生物学的製剤を投与されている潰瘍性大腸炎患者やクローン病患者では、5-ASAの中止は再発リスクの増加と関連していなかった。とされています。簡単に言い換えると「5ASA製剤だけで治療をしている場合、飲み薬を中止した場合は約1.6倍、座薬などの局所製剤を中止した場合は約2倍の確率で再燃しやすくなります。ただし、免疫調整剤や生物学的製剤で治療をしている場合は中止してもそれほど再燃リスクは上がりませんでした」ということになります5ASA製剤だけで治療されている方は中止で悪くなる確率が高くなる、ということですね。

 

 ただ、この結果からのみで「中止しないほうが良い」ということではありません。最終的には薬を飲まれているご本人の意向や病気の程度などで正解は変わってきます。あくまで、「こういうデータもあるんだな」程度で理解していただければと思います。

 


 

 

今年も残すところ僅かになりましたね。そんな時期にぴったりの曲です。

 

John Mayer – Waiting On The World To Change

 

 アメリカの歌手、ギタリストのジョン・メイヤーが2006年にリリースした曲です。歌詞に「クリスマス」という単語が出てきますが、あくまで”平和の象徴”としてのワードであり、クリスマスソングというわけではありません。「世界が変わるのを待つ」という受け身的なタイトルですが、その裏には、変化を求めているが、今は行動する力を持てずにいる世代のジレンマや不満が込められています。20年前の曲ですが、そのメッセージ性の高さは現在でも色あせていません。

 

 

Jimmy Smith – Baby, It’s Cold Outside

 

 こちらは思いっきり冬ソングです(邦題:「外は寒いよ」)。もともとは1944年にリリースされた男女のデュエットソングですが、こちらはジャズオルガン奏者のパイオニアであるジミー・スミスがカバーした歌なしバージョンです。原曲の歌詞は、デートで男の家に来ていた女が帰ろうとして、男が「外は寒いよ」だのなんだのといって引き留めようとするとする、みたいな内容で、最近はジェンダー関係で問題視されてたりするみたいです(なにせ80年前ですしね😅)が、このバージョンは楽曲のもつほっこりした雰囲気が、オルガンの音色に良くあっています。

 

 


 

 

 OTC類似薬の保険外し、病院の赤字経営、紙の保険証の廃止など、今年は例年以上に医療に関連したニュースが多かったように思います。いずれも医療業界に厳しい内容ばかりで、当然当院にも大きくかかわってくるものばかりです(悪いほうで)そんな中、お陰様で今年も無事1年を終えられそうです。来年も進化はしつつ、基本はぶれることなく頑張っていきたいと思います。

 

 

 皆様、よいお年をお迎えください🎍

 

 

 

 

     こういうめでたい”熊”もありますな

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ