おなかブログ

 

　ようやく一通りの内視鏡検査が一人で出来るようになって間もないころ、大腸カメラを受けに来られた若い男性がいました。その方は初めて検査を受けられるようで、非常に緊張されていました。その時は鎮静剤を使っていなかったので、検査をしながら理由を聞いてみると、「昨日の夜、緊張をほぐそうと思って”宇宙戦争”という映画を見たが、そのせいでかえって怖くなった」とのこと。どうやら、宇宙人が操るロボットの触手が伸びてきて主人公達を追い詰めるシーンが、内視鏡検査を想像させて怖くなってしまったとのことでした。

 

 

 

 

 

 

　その時はただの笑い話で終わりましたが、後になってみると「内視鏡検査（特に大腸カメラ）は、”得体のしれない恐ろしい検査”というイメージを持っている人もいるんだなぁ～」、と色々考えさせられるエピソードでした。

 

 

　今話題になっているコロナウイルスのワクチンもそうですが、知らないもの、よく分からないものに対して、ひとは必要以上に恐怖を感じてしまいます。内視鏡検査に対する正しい知識をお伝えし、少しでも検査を受けることに対するハードルを下げられるように努めたいと思います。